燃え尽き症候群、いわゆるバーンアウトを発症しやすい職業の一つとして挙げられるのが介護職です。
バーンアウトを発症するパターンはいくつかありますが、過度な疲れやストレスが原因とされています。

バーンアウトに陥ってしまうと、仕事や日常生活に支障をきたし、免疫力も落ちるため他の病気にかかりやすくなります。
また、悲観的な考え方になってしまうため、エスカレートすると、うつなどの精神疾患を発症する可能性が高まります。
結果、働くことが難しくなり、生活困窮の状態に追い込まれるケースもあります。
そうならないよう、疲れやストレスが溜まっていると感じたら早急に対処することが大切です。

介護職は、業務内容を見ると、精神的にも身体的にも疲れがたまりやすい職業であることが伺えます。
具体的には、着替えや入浴介助、排泄介助など利用者の身体を支える業務が多く、身体に疲れがたまりやすいです。
さらに入居型の施設の場合は、夜勤があり、生活のリズムが乱れて睡眠の質が落ちやすいため、体力温存の管理が難しい傾向にあります。

加えて、利用者から理不尽な言葉や暴言を吐かれるケースも少なくありません。
特に認知症の方のケアをする場合は、利用者の情緒が不安定になりがちであり、その傾向が強いです。
とはいえ介護士という立場上、決して感情的になってはいけません。
常に表情や態度に気を遣いながら、サポートすることが求められます。
そのため、非常に精神を消耗します。

このように、介護職はストレスを受ける要因が多岐にわたります。
とりわけ体調管理に気を配り、定期的にリフレッシュをして、自身のメンタルケアをする必要があるでしょう。

ストレスを解消する有効な方法なのが、人に相談をすることです。
自分一人で抱え込むことは一番やってはいけません。
ストレスの重圧が大きいときは、なるべく信頼できる職場の上司や同僚に相談をして心の荷を下ろしましょう。

相談して具体的な対処法が見つからなかったとしても、話を聞いてもらえるだけでスッキリし、心の持ちようは変わるものです。
それだけでなく、周囲にわかってくれる人がいれば、きつい時に手助けをしてもらえる場合もあります。
周りに頼ることは悪いことではありません。
無理はせず、きちんと弱音を吐いて力を緩められる環境を作りましょう。
介護士に対しバーンアウトの対策を促すサイトがあったので、ぜひそちらも覗いてみてください>>>介護現場に多い「バーンアウト」対策マニュアル