燃え尽き症候群とも呼ばれるバーンアウトとは、これまで意欲的に仕事をしていた人が、突然燃え尽きたかのようにやる気を失ってしまうことを言います。
社会に適合できなくなり、重度だと復帰するまでに長い時間を要する場合もあります。
医療従事者や介護士など他者とのコミュニケーションが主となる職種で発症しやすいと言われていますが、現在は社会におけるストレスが多様化した影響で、職種に限らず発症リスクが高まってきています。
バーンアウトを発症する一番の原因は、過度なストレスです。
人のストレスの原因には、個人的要因と環境的要因の二つがあると言われています。
個人的要因は、その人の性格的な部分のことを指します。例えば、非常に自分に厳しい・完璧でなければ気が済まない・求められる以上に頑張りすぎる、このような気質がある人は要注意だと言われています。
環境的要因は、長時間労働や無理なノルマ、難しい対人関係といった、周囲の環境による過重負荷のことを言います。
過重負荷であろうと、「仕事だから」と頑張ってこなす、円滑なコミュニケーションをとるために良好な対人関係の構築に注力する向上心のある人ほど、何でも抱え込みやすくストレスになりがちです。
バーンアウトにならないようにするためには、自分で自分を守る意識を持つことが重要です。
完璧主義の人は在り方を見直し、自分を攻める癖をやめましょう。
適度に休息を取り、自分を労ることを優先するマインドを持つことが大事です。
もし、職場の労働量が多すぎてストレスになっている場合は、労働組合や上司に報告するなどして、環境が改善されるよう働きかけましょう。